自分を好きですか？

こんにちは～。

この日はお友達とランチの後。
疲れもひどかったのでそのままボーッと待ちました。

名前を呼ばれてから
先生、左手のここが朝起きたら痛かった。
昨日の夜もちょっと変だった、と。

「今は？」

左手みながら先生。
今は痛くないけど・・・
と言ったら、なら大丈夫って。
もう～。
（そういいながらも後で丁寧にみてくれました）

「私、薬断ちしているんですよ～」

お友達には顔が違うからわかったといわれた私です。

先生にあれだけ言われたから考えちゃって。

「薬物中毒だって？」

そう。

本当のことでしょ、って先生笑っているけど。

「細かいコントロールもしにくい気がするし」

めまいもおこしやすいって言ったらそれは
薬飲んでいて食べていないからって。
レメロンは食欲増進なはずだし
前よりはちゃんと食べているんですってば。

「一度に全部やめずに。まずどれかにすれば？」
お友達と同じことを言う先生。
やっぱり私が極端なんでしょうか。

「飲んでいた方が棘はでないんだよね」

たしかに飲んでいないと雑音がとても大きくきこえます。
神経過敏は抑えられるから。

「まずはちゃんと眠れてすっきり起きられるように。
起きた時に低空飛行だと一日そうなっちゃうから」

元々起きるのが苦手でテンション低いです（笑）

他の薬は安心のために持っておく、くらいに思えば、と。

そんな会話のあとはおとなしく電気をかけてもらってました。

何を思い出したんだか、施術始めにいきなり先生。

「人を相手に消耗しちゃうって言うけどさ、与えることで絶対に
何かはもらっているんだよ。力になっているはずだよ」

先生はそれを実感しているんでしょうね。

いろいろな患者さんがいるし、いろいろな人の愚痴をきいても
引きずらないんですもん。
私はまだそれができない未熟者です。

さっきお友達との会話で
〇〇ちゃんはもっと自分を好きにならないと、と言われたので
きいてみました。
けっこうズッシリきているんです、この言葉。
音楽をやっている自分はいいけどそれ以外は好きじゃないから。


先生ってご自分のこと好きですか？

そうしたら

「大好き。自分大好き」

と即答。

すごい！

「だって自分がダメ人間だから大好きだよ」
俺はそんないい人じゃないもんって。

私たちからすれば全然そんな風にみえませんが・・・。

ダメだから嫌い、じゃなくて
ダメだから大好き、かぁ。

う～ん、まだその発想はできないな、私。

自分を大好き、と間髪いれずにいえるなんてうらやましい。

私は基本的にはマイペースでやさしい性格。
ただ言葉や出来事に過敏に反応する傾向強し、かな。

特に子供相手だと自分の言ったことで傷ついて心を閉ざされたらどうしよう、
そう考えてしまいビシッと言えない。だから教えるのは苦手。
上手になりたい欲求が強い子に技術を教えるのはある意味楽だけど。

「うまくしてあげらないのはその子に才能がないかもしれない」

そういう場合は楽しませてあげるだけだっていいんだよ。
音楽を好きになってもらえばいいじゃない、と。

「人とうまくいかないと守護霊が、なんていう人もいるけど
それはない」

また、なんでいきなりそんな話に？
人が苦手な私でもそんな言い訳はしませんよ。
みえないことは好きだけど、そんな都合のよい見えない話はありませんから～。

「私もそんなことは思っていませんよ。人と人、教える場合はやり方などの
相性はあるでしょうけど」

100パーセント正しいことなんてないし・・・。

この言葉は先生の何かに触れたらしい。

すかさず100パーセントなんてありえない、ときました。

「50パーセントだってむずかしいよ」

俺だってその患者さんによいと思ってしているわけだけど
50パーセントできているかどうかわからない。
死ぬまでわからない。
間違っていたら死ぬときにごめんなさいすればいいじゃんって。

これ、難しさを知っているからこそいえる台詞です。

本当に難しさがわかっている人は音楽家でもできない人のことを責めたりしません。

論理だてて話すのが苦手なので教えるのは得意じゃないけれど。
教えて一人でも希望を持ってくれたらいいかな～。

「それは少ないでしょ。せめて10人はいないと」

あはは・・・。

過去に二人・・・はいたかな。
お手紙もらって心から感謝されたので。

今は・・・この震災の時、どこかへ行かずここにずっといてください、と
保護者の方が言ってくれたのは一人だからまだまだですね。
でもその子の存在は病気中の私に目標を与えてくれた。
彼に見捨てられて希望も失ってもう死んでもいいって思っていたけれど
それでも他の先生に見限られたこの子をちゃんと育てるまでは死ねないって。
そのためには最低でもあと２年、生きないといけません。

他にもいろいろ話してくれて人生講座みたいになっちゃいましたけど。
毎回長々と話させてしまってすみません。
どうしようもなく手のかかる患者ですね（汗）

それでもしつこく私。
「あの～、指どうしたらいいですか？」

まず人間の基本部分をちゃんとしなさいって。

「今、あなたに必要なのは指をよくするノウハウじゃなくて
寝ることと食べること」

他はそれをしてからって言われました。

今までもさんざん食べろ、とは言われていたけど。

「ちゃんと食べないと考えもおかしくなっちゃうよ」

もう中に３人くらいいるだろうけどさらに人格増えちゃうかもって（笑）


「一足飛びに成功しちゃうとさ、成功のありがたみが
わからないでしょ」

失敗したからより成功の喜びが大きく感じられるんだよーって。

え？先生も？

「もちろんそうだよ。いっぱい失敗しているよ」

地域の人にも慕われてお仕事も順調な感じにみえますが
人にはみえない部分もきっとたくさんあるのでしょう。


私にむかって。

「今そういう状態でも何かには役立つわけ。
同じニオイのする人ってわかるから
その人に自分の経験を話してあげられるでしょ」

・・・そうですね。

「ちゃんと食べて寝てね」

はい。
努力します。



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